【TB2009クロアチア&オーストリア/その11】発熱・ウィーン・赤ジャージのドクター
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絶不調DAY
11/25日本を発って5日目の朝は、絶不調でスタート。
発熱&喉の痛み
がひどく、全身がだるくて体が動かないという事態に。
体温計が無くて測れなかったけど、多分体温は38℃は超えてたと思う。
この日は午後の飛行機でウィーンに向かう予定になっており、
午前中はドゥブロブニクの街で軽くお土産などを買うつもりでした。
が、とてもではないけど私は買い物を楽しめるような状況にはなく、
午前中はKちゃんとは別行動にさせてもらい、
チェックアウトギリギリまでホテルで一人休むことにしました。
そんなわけでこの日は午前中~午後の写真がまったくありません…
空港へ
一応手持ちの市販薬(解熱剤)を飲み、午前中いっぱい寝ていたものの、それでいきなり体調が良くなるわけもなく…
重い身体を引きずるようにしてなんとか空港に向かいます。
Kちゃんの気遣いで、帰りはバスでは無くタクシーを使うことにしたのですが、
最低限の額しかクロアチア通貨に両替しなかった私達、現金の残りがあまりなかったんです。
じゃあせめて、ホテルから空港行きのバス停までタクシーで行こうということになって。
そうしたら、この時乗せてもらった運転手さんが
「このまま空港まで乗せて行こうか?」
と提案してくれたんですよね。
でも私達、本当に現金がほとんど残っていなかったから
「今、二人合わせても160クーナしか手持ちがなくて…」
と正直に話したら、
「……仕方ない。じゃあそれでいいよ!」
と言ってくれたんです~~;;
オフシーズンだったから、多少儲けが少なくても1組でも多く客を取りたいという
気持ちはあったと思うんですけど、それでも相場に比べたら
かなり安い金額で空港まで乗せてもらえることになったのでした。
あ、ありがたい……;;
しかし(本意ではなかったとはいえ)、結果的にかなり値切ってしまった形にはなるので
車内で感じ悪くされたりしたら嫌だなぁなんて思っていたら、なんのその。
道中はひたすらドゥブロブニクの名所や見どころについて楽しくお話ししてくれて、
すっごくいい運転手さんでした。(疑ってごめんなさい……)
しかもしばらく走ったところで、
「ここ、すごく景色がいいスポットだから、写真を撮ってあげる!」
と、わざわざ車を停めてカメラマンまで買って出てくれたり…笑
体調ははちゃめちゃに悪かったけど、このご厚意はさすがに断れず、
一旦下車して、Kちゃんとふたりで海をバックに1枚撮ってもらいました。
(すっぴん&全身よれよれで相当面白い感じに写ってたはずなんですが、私はデータを持ってなかった…。
Kちゃんのカメラで撮ってもらったんだったかなー)
空港へは無事に到着し、運転手さんにお支払いしつつお礼を言うと、
“Come back Again!”
と言って送り出してくれたのも嬉しかったな。少ない額で乗せてもらった上に…
本当に助かったし、ありがたい思い出です。
ウィーン到着。(実は)紛失していた携帯電話のその後
親切な運転手さんのおかげで、予定より早くドゥブロブニク空港に到着できました。ここからザグレブを経由して最終目的地のオーストリアへ向かいます。
1335ドゥブロブニク発~1440ザグレブ着
1740ザグレブ発~1835ウィーン着
待ち時間と機内ではひたすら寝ていました…しんどかった…

ウィーン国際空港 に到着!
ここでやっとこの日1枚目の写真。
解熱剤が効いてきて、やっと写真を撮る余裕が出て来たようです。

そうだ、このことはまだ書いていなかったと思うんですけど実は私、
初日の成田~ウィーン便の機内に携帯電話を忘れる
という大ポカもやらかしてまして…
当時使っていたドコモのガラケーはどのみち海外では使用できない契約だったので、
クロアチア観光中は特に無くても問題なかったものの、
日本に帰国後絶対に必要なものなので、無事に見つかるか心配で心配で。
ウィーン到着後すぐに空港内の派出所に相談に行くも、紛失物は警察の管轄外とのこと。
仕方なく、翌日改めて空港のインフォメーションに相談に行くことに。
うーん、できれば今日のうちに解決したかったけど仕方ない…
病院へ
預け荷物をピックアップし、市内行きの電車乗り場へ向かって歩いていると、空港内に診療所があるのを偶然発見!
この時間から市内で診てもらえる病院を探すのは大変だろうし、
もし可能ならばここで診てもらいたい!と受付へ。
「風邪引いちゃったみたいで…診察をお願いすることはできますか?」
受付には優しそうなお兄さんが座っており、「OK,Comin'」と中に通してくれました。
ちょっとホッ。
◇
ほとんど待たされずに診察室に呼ばれました。
そこに現れたのは、真っ赤なMILLETの細身ジャージを着た何やらイケメンな先生。
空港内の診療所とはいえ、MILLETのジャージ(しかも赤)が医師の制服とは…
さすがヨーロッパ…(スポーツドクターみたいな感じだった)
Dr「今日はどうしたの?」
私「風邪を引いてしまって…(喉が腫れていて、かすれ声)」
この時点で体温を測るも、自分で飲んだ解熱剤が効いていたために結果は 37℃ちょっと。
Dr「Not too bad. そこまでひどくは無いようだけど、どうしてほしい?」
私「まず熱を下げて…それとこの喉の痛みを取って声が出るようにしてください…」
そう言うと、薬を1箱処方してくれました。(おそらく解熱沈痛剤)
Dr「1回1錠ずつで、最高でも1日3回までだよ。わかる?」
私「はい、わかりました…」
Dr「OK,Perfect. 食事の後に服用してね。水もたくさん飲むこと。
今日は他に何か薬飲んだ?」
私「あ…自分で持ってたコレ(日本の市販薬)飲んじゃった…(見てもわからないよね…)」
Dr「(私が差し出した薬袋を見て)あ~はいはい、コレね~!」
私「(……え?日本語なのにわかるの????)」
Dr「…なんつって、ホントは見ただけじゃわかんないけど。アハハ~!」
私「知らないんかい!!(声出ないのにつられて笑う私)」

Dr「Ahaha~まあ、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。お大事にね」
◇
こんな感じで診察は終了。
熱でボーっとする中、英語で問診を受けるのは簡単ではありませんでしたが、
先生もスタッフさんも優しかったので助かりました。
(ちなみに私は「英語出来なくても海外行けるよ!」という意見に反対はしないんですが、
“自分一人で現地の病院や警察に行けるかどうか”というのは大事なことだと思っています)
支払い額は€30くらいだったかな。
一応会計の時に診断書も出してもらって、帰国後に全額保険でカバーされました。
◇
ちなみに、帰国後に調子崩して通院したという経験は何度かあるけど
海外で病院にかかったのは今のところこの時が最初で最後。
あれだけ具合が悪かったにもかかわらず、
先生との一連のやり取りはわりと細かく日記に残してあって
(多分翌日にでも思い出して書いたものだろうけど)
当時はブログやってなかったけどやっぱ
「こんな経験はめったにない」
って思って書き留めといたのかな。(おかげで今回の記事が書けた)
市内のホテルへ
やっとこの日泊まるウィーン市内のホテルに向かいます。
空港から市内へ向かう方法はいくつかありますが、
この時は特急列車(オーストリア連邦鉄道)を利用。

値段も安く、ウィーン国際空港からウィーンの中心部まで15~30分ほど。

ウィーンでは
アルティスホテル HOTEL ARTIS
という宿に2連泊する予定でしたが、最寄駅に到着した時点でもう辺りが暗くなっていて、
道に迷っちゃったんですよね。(繰り返しますがまだスマホもない時代で)
何人かの人に尋ねても(皆さんとても親身になってくださったものの)なかなか辿りつけず。
最後に、道を歩いていたおばあさんに尋ねたら、
「Hotel Altis…うーん…Altis…うーんうーん…(←めっちゃ思い出そうとしてくれてた)
ごめんね、私にはわからないわ。ごめんなさいね。」
と実に申し訳なさそうに笑顔で謝ってくれたんですが、その直後
「Ah!わかったわ!Altisはあっちよ!ついていらっしゃい」
と途中まで案内してくれて、おかげで何とかホテルに到着!涙

あ~~~やっとついた~~~!!!!ベッドで寝られる~~~!

チェックインして早速お部屋へ。

部屋は狭くベッドも小さかったけど、ホテルの施設自体は
この旅で泊まった宿の中で一番新しかったです。

まだそれほど遅くない時間だったので、Kちゃんは少し街を散策したいと外へ。
私は軽くシャワーを浴びてベッドへ倒れ込みました…

はぁーーーーーひどく長い一日だった…
体調はしんどかったけど、タクシーの運転手さんや空港の診療所の先生、
さらにはホテルまで道案内をしてくれたおばあちゃん、
そしてもちろん相棒のKちゃんも。
たくさんの人に助けてもらった感謝の1日でもありました。
一人ではとてもここまでたどり着けなかったなよなぁ…
(つづく!)